=都内の車窓から=No.468525

セントラルパークから直線距離で2km南に、許可を受けた者しか降りられない駅があります。
登坂環状3号線のE’30番地駅です。まだ路線図にも「建設中」と書かれています。

このシェルターの最南端にあたり、周辺では拡張工事が行なわれています。
今回は特別に許可をいただいて降りられることになりましたが、ヘルメットを被るようにいわれました。

ホームもまだコンクリートの土台だけ、駅舎は仮小屋しかありません。
改札だけは最新設備ですが、土ぼこりで白く汚れています。

周辺はまだ舗装されておらず、照明も工事現場用の無骨なものが点在しているだけです。
地面は、白っぽい緑色をした岩石のようです。砂利状に砕かれた状態のものが、岩盤の上に敷いてあるようです。

駅からはE’区域の仮隔壁を裏から見る事ができますが、弱い照明もあって全貌を見通すことはできません。
天井は高くて、真っ暗です。

土木作業の音が何回も反響して聞こえてきます。思ったよりも大きな、何か大量の水が流れるような音がします。
隔壁の内側になる29番地に住む人たちには、この工事の音が少し聞こえるそうです。

今回は残念ながら工事の現場には近づくことは許されませんでした。
すでに補強用の大きな柱が設置されているのだけが点在して見えます。
暗闇に近い世界に、白い柱だけがぼんやりと立っています。
もしこれで工事の音がなかったら、幻想的な風景かもしれません。

こういった岩石がむき出しになった場所は、現在ではなかなか見られません。土木工事ができるだけの設備と余力がある共同体は少数派です。
D&C社は数少ないAクラスコミュニティの1つで、周辺の共同体に万が一のことがあった時の緊急時受け入れ先として指定されています。
居住区域や生活設備の増設は必要に応じ、かなり余裕を持って行なわれているそうです。

工事担当者とは違う色の作業着を着た3人組に会いました。
製品開発部の人で、岩のサンプルを採取しにきたのだそうです。
交渉の結果、我々の持つ取材パスで可能な範囲までは同行させていただくことになりました。

次回は、製品開発部の研究区域へおじゃまします。


・・・5分間番組の形だと、重要なことが書けない上に余計な情景描写が必要になることに今さら気づきました。
まぁいいや。

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